SDK 組み込み型プロテクションとは

ソフト電池開発キット(ソフト電池SDK)を用いて、ソフトウェアのソースコードにソフト電池対応コードを追加してソフト電池化します。

なお、このページでは、C/C++、ActiveX のソフト電池関数(メソッド)のリファレンスを記載しています。

第1部 関数(メソッド)リファレンス

記載している関数(メソッド)は、頻繁に使用されるもののみであり、全ての関数(メソッド)については、
ソフト電池 SDK をインストールした「%ProgramFiles%\SdSdk\include」以下のインクルード(ヘッダ)ファイルを参照して下さい。
尚、関数(メソッド)名の後ろに記述している記号は、表1-1に示す意味を持ちます。

表1−1 記号の意味

記号
重要度
意味・内容

***

ソフト電池の組み込みにおいて、多くの場合実装する必要がある関数(メソッド)。関数(メソッド)の意味をよく理解する必要があります。
ほとんどのアプリケーションは、この範囲で実装可能です。


**

かなりきめ細かい組み込みを行う場合にのみ実装すべき関数(メソッド)。
通常は、特に使用する必要はありません。


デバッグ時に使用する関数(メソッド)。


関数(メソッド)⼀覧

C/C++、ActiveX の主なソフト電池関数(メソッド)の⼀覧を表1−2に⽰します。

表1-2 ソフト電池関数(メソッド)一覧(主なもの)

#
項目
関数(メソッド)名称

C/C++系
ActiveX 系

1

実行環境初期化

***

UC_SetSdkId


UC_Initialize

Initialize20


2

実行環境終了(後処理)

***

UC_Terminate

Terminate


3

初期化完了フラグ検査

UC_IsInitialized

IsInitialized


4

残量変更通知(受領)

**

UC_Message


UC_OnUcMessage

BatteryChange


5

ソフト電池 ID の GUID形式化/文字列化

**

UC_StringToGuid


UC_GuidToString

(該当なし)


6

ソフト電池マネージャのバージョン取得

UC_GetVersion


UC_GetVersionString

Version(プロパティ)


VersionText(プロパティ)


7

ソフト電池メーター起動

UC_OpenBatteryMeter

OpenBatteryMeter


8

ソフト電池メーター終了

UC_CloseBatteryMeter

CloseBatteryMeter (注2)


9

起動済ソフト電池メーターのハンドル取得

UC_GetBatteryMeter

GetBatteryMeter (注2)


10

ソフト電池充電 No.入力ダイアログ表示 (注2)

UC_Mode3Charge

UC_Mode3Charge
(左記を宣言して使用)


11

ソフト電池充電 No.有効性チェック (注3)

UC_IsValidChargeID

UC_IsValidChargeID
(左記を宣言して使用)


12

ブラウザ起動(ソフト電池ランタイムダウンロードサイト接続)

UC_OpneRuntimeSite

OpneRuntimeSite (注2)


13

ブラウザ起動(ソフト電池会員サイト接続)

UC_OpenMemberSite

OpenMemberSite


(注 1):ソフト電池バージョン 3.3 で追加。
(注 2):ソフト電池バージョン 3.5 で追加。
(注 3):ソフト電池バージョン 4.0 で追加。

表1-2 ソフト電池関数(メソッド)一覧(主なもの)

SDKID 指定タイプ


#
項目
関数(メソッド)名称

C/C++系
ActiveX 系

21

実行環境初期化

***

UC_NormalRestBySdkID


UC_TrialRestBySdkID

QueryNormalRestBySdkID


QueryTrialRestBySdkID


22

残量消費

***

UC_UseBySdkID

UseBySdkID


23

ソフト電池情報取得

**

UC_GetBatteryInfoBySdkID

GetBatteryTypeBySdkID


GetBatteryIDBySdkID


24

ソフト電池状態検査

**

UC_QueryBatteryState

QueryBatteryState


25

ソフト電池の拡張破損状況取得 (注1)

UC_QueryBatteryStateEx

QueryBatteryStateEx


26

体験電池設定状況取得 (注1)

**

UC_QueryTrialState

QueryTrialState (注2)


27

オープニング・ダイアログ表示 (注1)

**

UC_OpenningDialog2

UC_OpenningDialog2
(左記を宣言して使用)


28

ソフト電池関連情報設定 (注1)

**

UC_SetRtpData

SetRtpData (注2)


(注 1):ソフト電池バージョン 3.3 で追加。
(注 2):ソフト電池バージョン 3.5 で追加。
(注 3):ソフト電池バージョン 4.0 で追加。

重 要

※C/C++の場合、最低限必要なインクルードすべきヘッダーファイル及び、リンクするライブラリは以下の通りです。(「***」の関数を使用する場合。)
#include “UCApi.h”
#include “UCResult.h”
#include “UCMsg.h”
#pragma comment (lib, “ucsdkdll”)
(msvcrt.dll の静的リンクバージョンを使用する場合は、ucsdklib.lib となります。)

※「簡易タイプ(SDKID 指定不要)」と「SDKID 指定タイプ」
「簡易タイプ(SDKID 指定不要)」は、事前に実行環境の初期化処理(「UC_Initialize」関数(C/C++)、または、「Initialize20」メソッド(ActiveX))と、終了時に終了処理(「UC_Terminate」関数(C/C++)、または、「Terminate」メソッド(ActiveX))が必要な関数です。
「SDKID 指定タイプ」は、初期化処理と終了処理が不要な関数です。

※「簡易タイプ(SDKID 指定不要)」と「SDKID 指定タイプ」の使い分け
「簡易タイプ(SDKID 指定不要)」、「SDKID 指定タイプ」とも、ソフト電池の残量取得と残量消費の関数が存在します。機能的には両者とも同様の働きをしますが、「簡易タイプ(SDKID指定不要)」の方はオーバーヘッドが無い分処理速度が早くなります。但し、以下のケースでは「簡易タイプ(SDKID 指定不要)」が正しく機能しないことがあるため、「SDKID 指定タイプ」を使用して下さい。
– 初期処理呼出し直後
「UC_Initialize」関数(C/C++)、または、「Initialize20」メソッド(ActiveX)呼出し直後の場合(ソフト電池マネージャ(UCManSvc.exe)が初期処理実行中)。
– ダイアログからの呼出し
ダイアログ・メッセージのボタンなどからソフト電池関数(メソッド)を呼ぶ場合。

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